ガウス
よみ方
がうす
英 語
Gauss, Carl Friedrich
説 明
ガウス(Carl Friedrich Gauss;1777-1855)はドイツの数学者、物理学者、天文学者。数論から測地学、光学と広範な研究を行ない、19世紀最大の数学者といわれる。ニーダーザクセン州ブラウンシュヴァイクで貧しい労働者の子として生まれたが、幼少から神童の誉れ高く、7歳にして1から100までの級数が101の50組の和であることを示したというエピソードがある。1798年にゲッティンゲン大学を卒業、20歳代前半までに、正17角形の作図法、楕円関数の二重周期性、最小自乗法、代数学の基本定理の証明、整数論など、画期的研究成果をあげた。
1801年に発見された小惑星ケレスと第2の小惑星パラスの軌道決定、および軌道決定理論は天文学上の大きな業績である。1807年にはゲッティンゲン大学教授と同天文台長を務め、測地学、地磁気学でも多くの優れた研究成果を残した。その後、新天文台建設(1816年完成)に邁進するとともに、数列、特殊関数、積分法、統計などの数学研究を行なった。1818年には実際に測量に従事し、1820年代は測地学に進んだ。1800年代から非ユークリッド幾何学に興味をいだき、1816年に平行線の話を書いた。1828年、微分幾何学の本を出版。1830年代は物理学に興味をいだき、ポテンシャルの概念を導入した。これは彼の物理学への最も大きな貢献とされる。また、地磁気や磁気の研究も行なった。磁気誘導の単位「ガウス」や「ガウスの誤差法則」、「ガウスの最小二自乗法」などに名を残す。また、国際数学連合(IMU)により、数学の応用に対して「ガウス賞」が2002年に設けられている。
2024年02月29日更新
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