火球
よみ方
かきゅう
英 語
fireball
説 明
流星のなかでも極めて明るいもの。流星と火球の境界にはさまざまな定義が使われてきたが、2017年に国際天文学連合のF1委員会(流星、隕石、惑星間ダスト)が、関連分野の基本用語の定義や解説を採択し公表した。そこでは100 kmの距離での明るさがマイナス4等より明るくなったものを火球と呼ぶことにしている。火球では、通常の流星の消滅点である高度80 kmよりも低高度まで流星現象が継続することもある。火球は通常の流星よりも大きな流星(数cmから数10 cm程度)が大気に突入したときに観測されるもので、爆発的な現象が見られたり地上で音が聞こえたりすることがある。落下物質が隕石として採取されることもある。
国際天文学連合のF1委員会による流星天文学の用語の定義と解説:
https://www.iau.org/static/science/scientific_bodies/commissions/f1/meteordefinitions_approved.pdf
2020年7月2日に東京上空に流れた大火球。その映像と軌道 (提供:KAGAYA)
https://youtu.be/Muk_XjDiNcw
2020年07月14日更新
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