ヨーロッパ南天天文台
よみ方
よーろっぱなんてんてんもんだい
英 語
European Southern Observatory (ESO)
説 明
南天の観測を目指して1962年に欧州の5か国(ベルギー、フランス、ドイツ、オランダ、スウェーデン)で発足した国際天文台。英文名称の頭文字から取った通称ESO(イーソー)が広く用いられてる。
2024年時点の加盟国は、オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリー、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリスの16ヵ国である。望遠鏡が設置されているチリはパートナーという位置付けで1964年から、また2017年からオーストラリアが戦略的パートナーとしてESOに参加している。本部はミュンヘン郊外のガルヒンにある。
1966年に南米チリのアンデス高原のラシヤ山(標高2400 m)に天文台を開設し、口径3.6 mの望遠鏡など10台以上を1980年代までに建設した。その後、さらに北部にあるパラナル山(標高2600 m)に8 mの望遠鏡4台からなるVLTを建設した。2003年からは、日米欧の国際共同事業としてアタカマ高地(標高5000 m)に64台の電波望遠鏡からなる電波干渉計アルマ望遠鏡を建設。さらに2020年代終わり頃の完成を目指して口径39 mの超大型望遠鏡ELTの建設を進めている。
ホームページ:http://www.eso.org/public/
2025年01月28日更新
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