臨界密度(宇宙の)
よみ方
りんかいみつどうちゅうの
英 語
critical density(of the Universe)
説 明
宇宙項(宇宙定数)がなく圧力も無視できる宇宙において、曲率がゼロで平坦な宇宙の密度を指す。この場合の宇宙は、膨張の運動エネルギーとポテンシャルエネルギーがちょうどつり合っており、膨張速度は次第に小さくなるが、永遠に膨張を続ける。任意の時刻における宇宙の臨界密度はその時刻のハッブルパラメータ $H$ を用いて、$3H^2/8πG$ と表され、現在の臨界密度はハッブルパラメータの現在の値であるハッブル定数を用いて、$3H_0^2/8πG$ となり、$10^{-29}$ g/cm3 程度の値となる。ここで $G$ は万有引力定数である。
2024年10月02日更新
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