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チャンドラー揺動

 

よみ方

ちゃんどらーようどう

英 語

Chandler wobble

説 明

極運動の代表的な成分。地球のような回転楕円体の理論的な自由回転運動は約300日周期のオイラー運動であるが、地球は完全な剛体でないため、実際に観測されるのは430日程度の周期(チャンドラー周期)のチャンドラー揺動となる。1891年にこの現象を発見したチャンドラー(S.C. Chandler)の名前に由来している。
なお、周期運動といっても不規則であり、精密に予測することは困難である。また、チャンドラー揺動ではエネルギーが散逸するにもかかわらず、長期間揺動が持続する理由は長い間謎であった。最近では、地球全体として角運動量保存則が成立することを利用して大気や海洋とマントルの間の角運動量の交換量を見積もった結果、これらが影響を与えていることが明らかになりつつある。

2019年02月21日更新

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