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開口合成望遠鏡

 

よみ方

かいこうごうせいぼうえんきょう

英 語

aperture synthesis telescope

説 明

現在の電波干渉計の主流となる、開口合成技術を利用した望遠鏡。相関型干渉計ともいう。開口合成望遠鏡を構成する各素子アンテナで受信した電波波形に対して、2個のアンテナを1組とした相互相関をとると、対応するアンテナ間での幾何学的遅延差に応じた位相差を反映しているため、位相差0となる方向からのずれが十分に小さい場合には、これが天球面上での輝度分布のフーリエ成分となる。これを1組のアンテナが作る基線に対するビジビリティと呼ぶ。多数の基線についてビジビリティを測定し、これを逆フーリエ変換することで、天体画像を得ることができる。ただし、実際には離散的な基線長しか実現できないため、何らかの方法で測定していないビジビリティを推定する処理が伴う場合がほとんどである。(u,v)面、超合成電波干渉計も参照。

2018年04月01日更新

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    地球の自転によって天体から見たアンテナの配置が時間と共に変化していく様子。画像出典:井口聖 (2010)、天文月報 103巻, p.118