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エバーハート効果

 

よみ方

えばーはーとこうか

英 語

Eberhard effect

説 明

同じ露光量を与えた微小領域の写真濃度が、隣接効果によってその領域の面積によって変化する現象。このために、チューブセンシトメーター(光学くさび参照)のスポットサイズ(図参照)はあまり小さくしてはいけない。ドイツの写真家エバーハート(Gustav Eberhard)によって20世紀初めに指摘されたのでこの名前がある。

2022年01月23日更新

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    * 左上図の白抜き矢印は新鮮な現像液の拡散を、影のついた矢印は反応生成物の拡散を示す。左下図はスポットサイズによる特性曲線の違い。右図は写真乾板にチューブセンシトメーターのスポット列(上端部分)と光学くさび(階段くさび)(下端部分)を焼き付けたイメージ図。
    出典 岡村定矩「天体写真測光」現代天文学講座11巻『宇宙の観測Ⅰ』(恒星社)1981年