弱い重力レンズ効果
よみ方
よわいじゅうりょくれんずこうか
英 語
weak lensing effect
説 明
遠くの銀河から発せられた光が、途中で手前の銀河や銀河団のような強い重力場を通過するときに光路を曲げられ、銀河の形がゆがんだり増光したりして観測される現象を重力レンズという。そのうち、ゆがみや増光の程度が比較的小さなものを弱い重力レンズ効果という。また、重力レンズ効果の原因となる天体をレンズ天体という。多くの背景銀河の楕円率を測定し、場所ごとの平均値を調べることによって、楕円率のゆがみ(シアー)の2次元地図を作ることができ、そこからレンズ天体の質量分布やダークマターの広域分布などを推測することができる。宇宙論的歪みも参照。
2023年01月09日更新
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