ベーキング
よみ方
べーきんぐ
英 語
baking
説 明
1. 吸着材や真空容器などの表面に吸着した空気や水蒸気の分子を取り除くために、吸着材や容器そのものを温めること。表面に吸着した分子に熱を与えて、分子の熱運動で表面から分離させる。主に、真空時のデガス(アウトガス)を抑えるために行う。真空容器などの表面に吸着された気体分子は、容器を真空に引くと表面から分離して、真空度を悪化させる。これがデガスである。これを抑えるため、真空に引く前にあらかじめベーキングして、吸着された気体分子を取り除いておくのである。吸着材は、デガスを吸着するために真空容器の中に入れるが、ある程度吸着するとその能力が落ちるため、ベーキングによって吸着ガスを除去して能力回復をさせる。温める温度は材質や容器によって異なる。観測装置の真空容器では、電子回路などが組み込まれていることが多いので、それらにダメージを与えない温度でベーキングする。通常、真空に引きながらベーキングを行う。
2. 写真乳剤の超増感法の一つ。
2018年03月12日更新
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