天文単位
よみ方
てんもんたんい
英 語
astronomical unit(au)
説 明
天文学で用いられる距離の単位。記号は $au$ である(以前は、AUなどとしていたが小文字が正式となった)。地球と太陽の間の平均距離にほぼ等しく、
$$1.495978707\times 10^{11}\,{\rm m}(約1億5000万{\rm km})$$
である。国際天文学連合(IAU)による1天文単位の定義は以下のように変遷してきた. 1976年のIAU総会では、質量が無視できるほどの粒子が摂動を受けずに太陽の周りを完全な円軌道で周期
$$2\pi/k\,\,(k=0.01720209895) 日\sim365.2568983 日$$
で回る半径と決定された。この場合、地球の楕円軌道の長半径$a$との関係は、
$$a=1.000 00261\,\,au$$
となる。2009年のIAU総会では、「1天文単位=1495億9787万700±3メートル」(±3は誤差)と発表された。さらに、2012年のIAU総会では、1天文単位は1495億9787万700メートルと定義して、数値を固定することが決定された。1 auを見込む角度が1秒になる距離が1パーセク (pc)である。1パーセクは3.26光年である。
2023年05月11日更新
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