光電効果
よみ方
こうでんこうか
英 語
photoelectric effect
説 明
光を物質に照射すると物質内部の電子が励起したり、外部に飛び出したりする現象。 1887年、ドイツの物理学者ヘルツ(H.R. Herz)が陰極 に紫外線をあてることで放電が起こることを発見したことに始まる。その後、レナルト(P. Lenard)の詳しい実験によって、 電子の放出は、物質ごとに決まるある一定以上の振動数の光でしか起こらないこと、振動数を一定にして光の強度を上げると、 放射電子の数は増えるが1個当たりのエネルギーは変わらないこと、また強度を一定にして振動数を高くすると放出電子の数は変わらず1個当たりのエネルギーが高くなるという性質を明らかにした。 アインシュタイン(A. Einstein)は、振動数 ν (ニュー) をもった光は、エネルギー hν(h はプランク定数)の粒子(光量子)の集団であるという光量子仮説を用いて光電効果の以上の性質を説明し、1922年度のノーベル物理学賞を得た。
2023年05月13日更新
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