カッシーニの間隙
よみ方
かっしーにのかんげき
英 語
Cassini division
説 明
土星の主要リングであるAリングとBリングの間にある領域。カッシーニの空隙ともいう。1675年にカッシーニ(G. Cassini)が地上からの観測により、リング中に暗い溝のように見える領域のあることを発見したため、この名がある。しかし実際には粒子の存在しない溝ではなく、Aリング、Bリングに比べると空間密度は小さいが、無数のリング粒子が存在する領域であることが、ボイジャー探査機により明らかにされた。カッシーニの間隙の内縁、すなわちBリングの外縁は、Aリングの外側を回る衛星ミマスと 2:1 の平均運動共鳴の位置にあり、ミマスの重力作用が間隙の成因と考えられている。なお、英語のdivisionは、AリングとBリングの間にあるカッシーニの間隙のような異なるリング間の間隙を表し、gapは、Aリング中にあるエンケの間隙(Encke gap)のように、一つのリング中にある間隙を表すのに使われる。
2023年04月18日更新
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