天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

軌道角運動量

 

よみ方

きどうかくうんどうりょう

英 語

orbital angular momentum

説 明

主として原子物理で用いられる「電子の軌道角運動量」と主として天体力学で用いられる「天体の軌道角運動量」の2つがある。
1.電子の軌道角運動量は、原子において電子が原子核の周りを回る軌道運動によって発生する角運動量であり、1個の電子が持つ軌道角運動量は慣例としてlで表され、全電子による全軌道角運動量は\textbf{\textit{L}}で表される。原子における電子のエネルギー状態を与える基本的な物理量である。全軌道角運動量とスピン角運動量\textbf{\textit{S}}を合成したものが電子が持つ全角運動量\textbf{\textit{J}}で、\textbf{\textit{J}}=\textbf{\textit{L}}+\textbf{\textit{S}}となる。また\textbf{\textit{L}}\textbf{\textit{S}}の相互作用によって微細構造が現れる。
2.天体の軌道角運動量は、軌道運動する天体の動径ベクトル\textbf{\textit{r}}と運動量ベクトル\textbf{\textit{p}}の外積で定義される量。\textbf{\textit{L}}=\textbf{\textit{r}}\times\textbf{\textit{p}}で表される。

2018年04月24日更新

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