天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

月食

小

よみ方

げっしょく

英 語

lunar eclipse

説 明

太陽-地球-がこの順番にほぼ一直線となり、地球の影に月が入って暗くなる現象。地球の半影に入る場合は月が暗くなったことはほとんどわからない。月食とは普通、月が地球の本影に入る場合のことを指す。
月食が起こるのは満月のときだけであるが、満月のときに毎回月食が起きるわけではない。それは黄道白道が約5^{\circ}傾いているためである。両者の交点の近くで満月になるときにのみ月食が起こる。月が完全に隠される場合を皆既食、一部のみ隠される場合を部分食という。日食と違って月食は、月が見える場所なら地球上のどこからも見え、皆既食の継続時間は最大1時間40分以上にも達する。月食の起こる頻度は平均で年間約1.4回で、日食の頻度(平均で年間約2.2回)より少ない。
皆既食のときでも月は完全な暗黒ではなく、微かな赤褐色に見える。これも一種の地球照である。皆既食中の地球照は地球大気によって屈折や散乱された光が、地球の本影中に入り込むことで起きる。屈折や散乱は、大気中の塵や雲などによって影響を受けるので、皆既食中の月の色や明るさは月食の度毎に微妙に異なる。日食も参照。

2018年09月16日更新

関連画像

*日食・月食の模式図
岡村定矩「天体の見え方」、シリーズ現代の天文学第1巻、岡村・池内・海部・永原編『人類の住む宇宙』第2版 7章 図7.16(日本評論社)
月食の様子
http://www.astron.pref.gunma.jp/images/celestial2/061-070828-eclipse.jpg
皆既月食 2018年1月31日
https://www.nao.ac.jp/gallery/weekly/2018/20180201-lunar-eclipse.html