天文学辞典 | 天文、宇宙、天体に関する用語を3000語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。

元素存在度

 

よみ方

げんそそんざいど

英 語

element abundance

説 明

いろいろな元素の存在量のこと。普通は分光観測により得られる太陽光球の元素組成と、化学分析により得られるCIコンドライト隕石の組成をもとにして計算された、太陽系の元素存在度(太陽組成)を指す(図参照)。これは宇宙組成比の代表的な値である。揮発性の高い元素や軽元素を除くと、太陽光球の元素組成と、CIコンドライトの元素組成はよく一致する。そのため、水素、炭素、窒素、希ガスなどについては、太陽光球の組成を用いて、また微量元素や同位体についてはCIコンドライトの組成を用いて、元素存在度を求めている。元素存在度は、ケイ素\text{Si}=10^6あるいは水素\text{H} = 10^{12}とした相対値として通常表示する。水素、ヘリウムの量が多く、両者で存在量の99%を占める。次いで多いのは、酸素、炭素である。炭素質コンドライトコンドライトも参照。

2018年09月16日更新

関連画像

太陽系の元素存在度
*太陽系の元素存在度。Siを1x10^6に規格化してある。黒丸が偶数核種、白丸が奇数核種。
橘 省吾「太陽系の組成」、シリーズ現代の天文学第9巻、渡部・井田・佐々木編『太陽系と惑星』 1.2節 図1.3(日本評論社)