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カセグレン焦点

 

よみ方

かせぐれんしょうてん

英 語

Cassegrain focus

説 明

反射望遠鏡において、凹面の主鏡および凸面の副鏡を用いて主鏡の後ろ側(裏側)に結ばれる焦点のこと。カセグレン焦点の合成焦点距離は、一般に、主鏡の焦点距離の数倍から10倍程度となっている。主鏡、副鏡の二枚鏡で収差補正がなされるため、収差補正光学系を挿入しなくても比較的広い視野がとれる。また、焦点に人が接近しやすく、望遠鏡重心に近く安定しており、多様な観測装置を装着することができる。このため、最もよく使用される焦点となっている。たとえば、すばる望遠鏡では、ロボット台車 CIAXを用いて、目的に応じて装置交換を行っている。カセグレン焦点の合成口径比(F比)は通常F/8-F/15であり、低分散分光や比較的高空間分解能の撮像観測に適している。また、斜め反射を用いないので、偏光観測にも適している。焦点(望遠鏡の)も参照。


縁の下の力持ち、観測装置交換用のロボット台車 CIAX

https://youtu.be/4q1HTegHoCQ

2018年04月20日更新

関連画像

*望遠鏡焦点とその光学系配置。
吉田道利「地上望遠鏡」、シリーズ現代の天文学第15巻、家他編「宇宙の観測I」5.1節 図5.1(日本評論社)
すばる望遠鏡の各焦点。