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音響光学型電波分光計

 

よみ方

おんきょうこうがくがたでんぱぶんこうけい

英 語

acousto-optical spectrometer

説 明

アナログ型電波分光計の一種。英語名の頭文字を採ってAOSと呼ぶことも多い。受信した電波の電気信号を逆圧電効果を持つ素子(トランスデューサ)に入力して、生じた振動で結晶内に進行する超音波を発生させる。この音波が入力電圧と同じスペクトルを持つようにすれば、音波に対応する疎密が、様々な格子定数を持つ回折格子の重ね合わせを生じることとなる。そこで、ここに単色光(レーザー光)を照射すると格子パターンに応じた回折像が生じ、それが入力信号のスペクトルとなるため、可視光の撮像素子を使うと電波分光器とすることができる。比較的簡単な構造で、比較的広い周波数帯域幅と多くの分光点数(チャンネル数)を実現することができることが利点だが、温度によって結晶内の音速が変化すると特性が変化することや、広い帯域幅を得るには音波の減衰が少ない透明な結晶が必要であるなどの欠点もある。

2018年06月20日更新

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