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古在由秀

高

よみ方

こざい よしひで

英 語

KOZAI Yoshihide

説 明

天文学者(1928-2018)。1952年に東京大学東京天文台助手に着任。1958年東京大学理学博士。同年から1963年までスミソニアン天体物理観測所・ハーバード大学天文台客員研究員として滞米。帰国後東京天文台助教授、教授を経て。1981年より東京大学東京天文台長。1988年には東京天文台を改組発足した国立天文台の初代台長を1994年までつとめた。1983年からは日本天文学会理事長、1988年〜1991年には日本人として初めて国際天文学連合(IAU)の会長を務めた。専門は天体力学。人工衛星の軌道計算に必要な地球の重力ポテンシャル場を球面調和関数展開で求め、地球形状に西洋梨型の変形成分があることなどを明らかにした。米国が人工衛星を上げた時代に軌道計算の第一人者として米国に招聘された。小惑星の軌道の研究論文として発表された軌道変化を表す式は、21世紀に入り太陽系外惑星研究で脚光を浴び、近年その論文が「古在機構」として多数引用されている。国立天文台長として日本が外国に設置する初めての研究施設となったすばる望遠鏡計画を推進し、またレーザー干渉計重力波検出実験TAMA300を推進して、日本の重力波検出グループに貢献した。

1963年朝日賞、1979年日本学士院賞・恩賜賞、1980年日本学士院会員、1990年米天文学会ブラウアー賞、2002年勲二等瑞宝章、2009年文化功労者。

追悼記事:天文月報2018年7月号
https://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/2018_111_07/111-7_482.pdf#page=14

2021年09月16日更新

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天文月報追悼記事より掲載
天文月報追悼記事より転載