元素存在度
よみ方
げんそそんざいど
英 語
element abundance
説 明
いろいろな元素の存在量のこと。普通は分光観測により得られる太陽光球の元素組成と、化学分析により得られるCIコンドライト隕石の組成をもとにして計算された、太陽系の元素存在度(太陽組成)を指す(図参照)。これは宇宙組成比の代表的な値である。揮発性の高い元素や軽元素を除くと、太陽光球の元素組成と、CIコンドライトの元素組成はよく一致する。そのため、水素、炭素、窒素、希ガスなどについては、太陽光球の組成を用いて、また微量元素や同位体についてはCIコンドライトの組成を用いて、元素存在度を求めている。元素存在度は、ケイ素Si=106あるいは水素H = 1012とした相対値として通常表示する。水素、ヘリウムの量が多く、両者で存在量の99%を占める。次いで多いのは、酸素、炭素である。炭素質コンドライト、コンドライトも参照。
太陽系の元素存在度は本辞典の「有用な諸データの表」にある。
https://astro-dic.jp/about/table/
太陽系の元素存在度
https://astro-dic.jp/element-abundance-in-solar-system/
2023年05月11日更新
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