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非球面係数

 

よみ方

ひきゅうめんけいすう

英 語

aspheric coefficient

説 明

回転対称な2次曲面からなるレンズや鏡面の形状は、光軸を z 軸、x,y 軸を鏡面上にとり、鏡の頂点での曲率半径を r とすると

z=x2+y22r+(1+b)(x2+y2)28r3+

と表すことができる。ここでb は球面からのずれを表す量で、これを非球面係数と呼ぶ。b=0 なら球面、b=1 なら放物面、b<1 なら双曲面、1<b<0 なら長軸周りの楕円面、b>0 なら短軸周りの楕円面を表す。非球面係数自体は近軸球面からのずれを記述する量なので、近軸系のガウス光学には影響しないが、収差には大きな影響を与える。

2023年04月19日更新

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