天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3200語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。

New

色消しレンズ

 

よみ方

いろけしれんず

英 語

achromat

説 明

屈折率と色分散の異なる複数のガラスを用いて、像位置色収差と倍率色収差を複数の波長で打ち消すように設計したレンズ系。1733年に英国のホール(C.M. Hall)がクラウンガラスとフリントガラスを用いて初めて色消しレンズを発明したが特許出願をしなかった。特許は1758年にドロンド(J. Dollond)が取得した。フラウンホーファー(J. von Fraunhofer)が色消しレンズを用いた望遠鏡の実用化に貢献した。

2019年09月02日更新

この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。

受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。

    関連画像

    画像をクリックすると拡大されます

    色消しレンズの例。
    出典:前原英夫『星座と望遠鏡』(丸善)