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かぐや探査機

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よみ方

かぐやたんさき

英 語

KAGUYA

説 明

2007年9月14日に打ち上げられ、2009年6月11日に月面に落下するまで観測を行った、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の月周回探査衛星。当初の名称は、SELENE(Selenological and Engineering Explorer、セレーネ)で、ギリシア神話の月の女神セレネにちなんだ名前である。「かぐや」には重力計測用の2機の子衛星「おきな」「おうな」も搭載された。打ち上げ後、10月4日に月周回軌道に入り、2機の子衛星を分離後に高度100kmの月周回極軌道に投入された。
月全球を10mの分解能でステレオ撮像するとともに、極域を含む地形、月の裏側の正確な重力場を世界で初めて明らかにした。ほぼ純粋な斜長石が月の高地全域に分布していること、月のマントル物質の露出が限定されていることを明らかにするとともに、月表面のウランの分布も初めて測定した。プラズマ粒子の計測から、月面で太陽風粒子が反射されることも明らかにした。また、広報用のハイビジョンカメラが搭載されて、周回に伴い月の陰から地球が出入する、「地球の出」「地球の入り」の動画などを撮影した。
ホームページ:http://www.isas.jaxa.jp/missions/spacecraft/past/kaguya.html


JAXAの月探査機「かぐや」HDTVによる満地球の出(2008年9月30日)

https://www.youtube.com/embed/kcpjWCIQHEE

2025年05月06日更新

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    関連画像

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    組み立て中のかぐや探査機(JAXA)
    かぐや重力場モデル(SGM90d)による重力異常図。左は月の表側を北東から見下ろした図。右は裏側を南西から見上げた図。赤色は重力が強い地域を、青色は弱い地域を表している。(処理・解析: 九州大学、国立天文台)
    https://www.selene.jaxa.jp/ja/science/RSAT/Farside_Gravity_Field_j.htm (JAXA)