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薄メニスカス鏡

 

よみ方

うすめにすかすきょう

英 語

thin meniscus mirror

説 明

反射型天体望遠鏡の主鏡は自重変形を抑制するため、古典的には直径の1/6程度の厚さを持たせて剛性を確保し、複数のカウンターバランスや油圧パッドで受動的に支持するのが普通であった。主鏡が大きくなるとこの手法では限界があり、支持力分布をコンピュータ制御して鏡面を維持する能動光学方式が開発された。この場合主鏡の上面と下面の曲率を同一にして厚さが一定の薄い形状(メニスカスと呼ぶ)にすることで、鏡材重量と熱容量を減らし、計算機制御をしやすくする工夫がなされる。薄メニスカス鏡の能動制御はすばる望遠鏡など8m級望遠鏡の主鏡方式として開発され成功した。すばる望遠鏡も参照。

2018年08月27日更新

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    すばる望遠鏡の薄メニスカス鏡材。薄い円盤型のガラスを凸型の台の上で加熱して球面型にしたところ。まだ裏返しの状態。(国立天文台)