アメリカ海軍天文台
よみ方
あめりかかいぐんてんもんだい
英 語
US Naval Observatory(USNO)
説 明
アメリカのワシントンDCにある海軍所属の天文台。1830年に設立された海図・装置本部(Depot of Charts and Instruments)を前身とし、1844年に天文台となった、アメリカで最も古い研究機関の一つである。US Naval Observatoryの頭文字からUSNOと略称される。当初は海軍用に海図の整備や正確な時刻の決定を行うことが主目的であったが、現在では、さまざまな政府機関や一般社会に対しても、天体の運動や精密位置、地球回転、正確な時刻などのデータを提供することを業務としている。アメリカ全土の時刻、およびGPSの時刻のもとはここで決められる。天体暦や航海暦を出版するのに加え位置天文学の研究も盛んである。USNOが多くの出典からのデータを統合して作成した約10億個の位置標準星のカタログである「NOMAD」は広く利用されている。アリゾナ州のフラグスタッフにある観測所には、1934年に望遠鏡製作者リッチー(G.W. Ritchey)が生涯最後に設計した最大口径の1 mリッチー-クレチアン望遠鏡がある。
ホームページ https://www.usno.navy.mil/USNO
上記ホームページへは現在一般からつながらないので、参考までにWikipediaのURLを掲げる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アメリカ海軍天文台
NOMADカタログ
https://vizier.u-strasbg.fr/viz-bin/VizieR?-source=I/297
2024年10月09日更新
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