トムソン
よみ方
とむそん
英 語
Thomson, William
説 明
ウィリアム・トムソン(William Thomson;1824-1907)はアイルランド生まれのイギリスの物理学者。爵位に由来するケルヴィン卿(Lord Kelvin)の名でも知られている。アイルランドのベルファストで生まれ、グラスゴー大学、ケンブリッジ大学を卒業し、1846年グラスゴー大学の自然哲学教授、1904年には同大学総長となった。
1848年に「温度が物体中のエネルギー総量を表す」という絶対温度の概念を導いた。この絶対温度の単位は後に彼にちなんでケルビン(K)と呼ばれるようになった。1851年には 「一つの熱源から熱を受け取り,そのすべてを仕事に変換することはできない」とするトムソンの原理から熱力学の第二法則を導くなど、古典的な熱力学の開拓者の一人と見られている。
1862年には、地球全体が融けた状態から現在の温度に冷えるまでの時間を求めるために、フーリエの熱伝導理論を用いて計算し、その年齢が数千万年、長くても4億年を越えることはないとした。また、同年に、太陽の熱が重力収縮によって発生するとし、太陽の年齢を1億年未満、最大で5億年とした。
1856年に王立協会ロイヤル・メダル、1883年にはコプリ・メダルを受賞している。
2024年10月02日更新
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