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準静的進化モデル

 

よみ方

じゅんせいてきしんかもでる

英 語

quasi-static evolution model

説 明

星生成シナリオの一つで、両極性拡散による長い時間スケールで分子雲コアが収縮し、星生成がゆっくり始まるという考え方。
分子雲コアが自己重力で動的に収縮できないように磁気圧で支えられていることを仮定している。
このモデルでは、分子雲コアの進化の時間スケールが観測から示唆されるよりも長くなることが問題点として指摘されていたが、分子雲内の超音速乱流による圧縮により形成された高密度領域で磁場が曲げられるため、双極性拡散が加速され、拡散の時間スケールが短くなることがわかっている。磁気流体力学も参照。

2018年03月06日更新

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