脈動変光星
よみ方
みゃくどうへんこうせい
英 語
pulsating variable
説 明
星自身が膨張と収縮を繰り返すために明るさが変化する星。セファイドやミラ型変光星では星全体がほぼ球対称形を保ったまま膨張と収縮(動径振動)をしており、基準振動を行うもののほか、半径方向に複数の節をもつ倍振動をしているものもある。脈動は、収縮膨張に際してガスの不透明度が変化することによって励起される(カッパ (κ) 機構)と考えられている。セファイドやミラ型変光星のように変光周期と星の光度の間に相関がみられるものがあり、それらは距離指標として用いられる。一方、星の表面の一部が膨張し、ほかの部分が収縮する非動径振動が検出される例も増えており、太陽型振動星、高速振動Ap星、ケフェウス座β 型星などが知られている。脈動変光星の種類と特徴を表に示した。星震学も参照。
出典:神戸栄治「星の振動の観測」、シリーズ現代の天文学第7巻、野本・定金:佐藤編『恒星』1.4節 表1.4(日本評論社)
2024年10月15日更新
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