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地球照

高

よみ方

ちきゅうしょう

英 語

earthshine

説 明

月の欠けている暗い部分がうっすらと見える現象のこと。これは地球(の昼側)で反射した太陽光が月に届き、月(の夜側)で再び反射した光を、地球の夜側で観測しているものである。地球照を肉眼で最も観測しやすいのは、新月前後の月の輪郭が小さいときである。この時期は月から見た地球は昼の部分が多く明るいので地球から月に届く反射光が強いことに加え、月の輪郭が小さいのでまぶしくなく月の暗部が見やすいからである。地球から月に届く反射光は新月の時(月から見て地球全面が昼)が最も強いが、新月は太陽と同じ方向なので肉眼では見えない。ただし、皆既日食時には地球照により月面の模様を観測することができる。
地球照の明るさは、地球のアルベド(反射率)に影響を受けるため、これを使って地球の平均的な雲量の変動などを調べる研究が行われている。

2021年09月23日更新

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    地球照(加覧啓孝氏撮影)