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収率

 

よみ方

しゅうりつ

英 語

yield

説 明

銀河の化学進化に関する用語。最初はガスのみであった銀河の中で、次第に星ができるモデルで考える。ある時刻に起きた星生成で星の質量の増加分(dM_s)に対する、重元素質量の増加分(dM_m)の割合p を収率という。すなわち、dM_m = p\,dM_sである。ここで、大質量星については、生まれた瞬間に寿命を終えると近似し、残された中性子星やブラックホールのみが星の質量の増加分(dM_s)に寄与すると仮定する。収率の値は星の初期質量関数に依存する。初めは重元素を含んでいなかったガスの系が星生成によって進化するとき、ガスがすべて星になった時点での星の平均の重元素量は収率の値に等しい。しかし系が閉じておらず、作られた重元素が系の外に逃げてしまったり、外から新たなガスが流入してくる場合は、星の重元素量の増加はそれだけ鈍る。イールドとも言う。イールドは生産や収獲、投資に依る収益、利回りという意味である。

2019年09月20日更新

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