天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3200語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。

New

X線

中

よみ方

えっくすせん

英 語

X-ray

説 明

波長が0.01-1nm 程度である電磁波の名称。波長が0.2 nm程度より短いものを硬X線、それより長いものを軟X線ということがある。電磁波も参照。
1895年にドイツのレントゲン(W. R”ontgen)により発見された。太陽系外の天体からX線が届くことは、1962年アメリカで活躍したイタリア人ジャッコーニ(R. Giacconi)らが発見した。X線は、極めて高温度のガスや高エネルギー活動が起こっている領域から放射される。X線を放射する天体を一般にX線源という。

2023年02月09日更新

この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。

受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。

    関連画像

    画像をクリックすると拡大されます

    * 電磁波の名称と対応する波長と周波数(振動数)及びエネルギー。名称の境界は厳密に定義されてはいない。
    * 大気の窓。横軸は波長で縦軸は地上高度。さまざまな波長の電磁波は大気による吸収のため、緑で示す領域の上端高度より下(地表に近いところ)には届かない。
    (原図は芝井広氏による)
    * さまざまな波長の電磁波で見た天の川
    https://mwmw.gsfc.nasa.gov/mwpics/mwmw_8x10.jpg をもとに製作
    X線で見たアンドロメダ銀河(M31)の中心部(右下)。左上は可視光の画像。
    http://chandra.harvard.edu/photo/2006/m31/m31_xray_opt_pullout.jpg
    (NASA/UMass/Z.Li & Q.D.Wang)