天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

X線解離領域

 

よみ方

えっくすせんかいりりょういき

英 語

X-ray dissociation region

説 明

X線によって分子雲解離された領域。
電離光子がガスを電離して形成される領域が電離領域であるが、天体から放射される電離光子が周囲のガスを電離すると、天体の周りに電離領域が形成される。水素を電離する13.6eVのエネルギーよりも高いエネルギーの紫外線の多くは電離領域内で吸収される。
しかし、エネルギーがはるかに高いX線はその高い透過能力により電離領域の外まで伝播し電離領域の外側の中性原子や分子ガス領域にまで到達し、分子を励起あるいは解離する。このようなX線による解離や励起が起こっている領域をX線解離領域と呼ぶ。
このような領域は活動銀河核から放射される近赤外域の水素分子やFeⅡ輝線の起源として、衝撃波に伴う衝突励起紫外線による蛍光放射に次ぐ3つ目の励起機構と考えられている。光解離領域も参照。

2018年03月11日更新

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