天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

ワームホール

高

よみ方

わーむほーる

英 語

wormhole

説 明

違う宇宙、あるいは一つの宇宙の別の事象を結ぶ時空の抜け道のこと。代表的な例としては極大シュバルツシルト解におけるアインシュタイン-ローゼンの橋がある。これは漸近的に平坦なアインシュタイン方程式の厳密解を極大に拡大した時空に現れるもので、2つの漸近的に平坦な時空を結ぶ構造となっている。ただしこの2つの漸近的に平坦な領域は空間的に隔たっており、行き来することはできない。2つの離れた事象を行き来できるようなワームホール時空をつくるには負のエネルギー密度をもった物質が必要であり、またいったんワームホールができたとしてもすぐにブラックホールに崩壊してしまうため現実の宇宙には存在しないと考えられている。ただしプランクスケールというミクロな時空では量子重力理論的な効果によってトポロジーが変化するため仮想的なワームホールは生まれたり消えたりしているという考えもある。クルスカル図も参照。

2018年09月01日更新

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