天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

巻き込みの困難

 

よみ方

まきこみのこんなん

英 語

winding dilemma

説 明

渦巻銀河渦巻腕に位置する天体が常に渦巻腕に留まるならば、銀河差動回転の結果、時間が経過するに従い渦巻腕の間隔はどんどん狭くなり、百億年程度でピッチ角0.3度というような何重にも腕が巻き込んだ銀河となるはずで、そのような形態の渦巻銀河が宇宙で多数派を占めなければいけない。しかしながら、実際にはそのような銀河はほとんど存在しない。この状況を「巻き込みの困難」と呼ぶ。この問題は、「渦巻腕に位置する天体は常に入れ替わっており、渦巻腕は現在の天体の粗密パターンに過ぎない」という考え方を基本とする密度波理論によって解消された。

2018年03月12日更新

関連画像