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二色図

 

よみ方

にしょくず

英 語

two-color diagram

説 明

2組の異なる色指数を縦軸と横軸にして表した図。右図は色指数U-Bと色指数B-Vを用いた標準的な例、どちらの色指数とも数値が大きいほど「赤い」と表現する。スペクトルエネルギー分布のおおまかな形状を判断する際に用いられる。主系列星などの星は二色図上では特定の曲線にほぼ沿って分布するため、観測された天体の種類の判断や星間減光量などを推定することが可能である。また、クェーサーライマンブレイク銀河などの特異なスペクトルエネルギー分布の形状を持つ天体を探す際にも利用される。

2018年09月05日更新

関連画像

明るい星の U-B, B-V 二色図。主系列星は歪んだS字型の帯状に分布している(右下部分は巨星と重なっており、巨星の方が多い)。星間赤化の大きい星は右下方向へずれるため、全体的に帯から右下方向へ裾野を引いたような分布になる(Nicolet 1980, A&Ap Suppl., 42, 283)。
http://obswww.unige.ch/gcpd/ccd01.html
赤方偏移z=4-5にあるライマンブレーク銀河の探査に用いられた二色図。(左図)銀河系の星(黄色)と近傍のさまざまな形態の銀河をz=0-3においたときに観測される位置(緑、シアン、青、紫の曲線)。赤い曲線は星生成活動が活発なライマンブレーク銀河がz=4.5-5.3にある場合。(右図)ハッブルデーィープフィールド中の銀河を測光赤方偏移によって色分けした図。
Ouchi et al. 2004, ApJ, 611, 600
上の図に基づいて、z=4.5-5.3にあるライマンブレーク銀河を検出するのに用いられた二色図。左上隅の緑の線で囲まれた領域に入る銀河が候補天体となる。上段は分光観測による確認状況で、下段は実際のデータ。左はSubaru Deep Field (SDF)で右はSubaru-XMM Newton Deep Field (SXDF)。
Ouchi et al. 2004, ApJ, 611, 600