天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

薄明

中

よみ方

はくめい

英 語

twilight

説 明

日の出前と日の入り後、太陽が地平線以下にあるのに空が完全に暗くならない時間帯のこと。これは、太陽の光が上空の大気で散乱されて光っているためであり、空の明るさは刻々変わる。太陽の伏角(太陽の中心位置と地平線のなす角度)によって、次の三つの薄明が定義されている。
1 常用薄明(第三薄明)伏角 50分~6度(市民薄明ともいう)
2 航海薄明(第二薄明)伏角 6度~12度
3 天文薄明(第一薄明)伏角12度~18度
常用薄明の間は、戸外での作業ができ、空では1等星が見え始める。航海薄明では、海と空が水平線で区別でき、空には多くの星が見えるようになる。天文薄明の始まり前と終りより後では空はほぼ完全に暗くなり、肉眼で6等星まで見え天文観測ができる。
ちなみに、暦象年表の「夜明」と「日暮」の時刻は、太陽の伏角が7度21分40秒になる時刻で、これは「明け六つ」と「暮れ六つ」にあたる晨昏を定義した寛政暦(1798-1844の間使用された)に由来する(定時法を参照)。

2018年10月03日更新

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