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トランジット法

 

よみ方

とらんじっとほう

英 語

transit method

説 明

太陽系外惑星検出方法の一つ。惑星の軌道面が観測者の視線方向とほぼ平行な場合、つまりその系をほぼ真横から見ているとき、惑星は公転のたびに中心星の前面を通過する(トランジット)。このとき惑星は恒星面の一部を隠すため、恒星の明るさが一時的に減少する。この周期的な光度変化の観測により惑星を検出する方法をトランジット法という。光度変化量は恒星と惑星の断面積の比によって決まり、たとえば太陽と木星の系の場合には約1%、太陽と地球の系の場合には約0.01%変化する。トランジットの観測される惑星の軌道傾斜角はほぼ90度である。トランジットが検出された星に対してドップラーシフト法の観測もできれば、惑星の軌道傾斜角の不定性が除かれるため惑星の質量が求められ、トランジット法からも止まる惑星の大きさと合わせて惑星の密度を推定することができる。
トランジット法での惑星検出を目的としたケプラー衛星は、1万分の1の光度変化を観測できたため、多数の太陽系外惑星を発見した。

2018年04月19日更新

関連画像

*原図は
T.M.Brown 2003, Nature, 421, 488
https://www.nasa.gov/sites/default/files/thumbnails/image/pia21075_main.jpg
https://www.nasa.gov/content/light-curves-of-keplers-first-5-discoveries