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1平方キロメートル電波干渉計

 

よみ方

いちへいほうきろめーとるでんぱかんしょうけい

英 語

Square Kilometre Array

説 明

周波数50 MHzから14 GHzの電波に対する超大型望遠鏡。SKA(エスケーエー)と略されることが多い。この周波数帯の観測は他の周波数帯に比べて角分解能または感度のいずれかが不足している現状を打開するために建設の必要性が認識されている。英国、南アフリカ、オーストラリア、イタリア、インド、オランダ、カナダ、スウェーデン、中国、ニュージーランドの10ヶ国をメンバー国として検討が進められ、2018年より建設開始の予定。350 MHzを境に2つの望遠鏡を建設予定で、低周波SKA(SKA-low)および中周波数SKA(SKA-mid)と呼ばれ、どちらも多数の素子アンテナを組み合わせて使用する電波干渉計である。低周波SKAはオーストラリア、中周波SKAは南アフリカに建設される。予算規模の都合で計画は2期に分かれており、第1期では、低周波SKAは対数周期双極子アンテナ約13万基を70 kmの範囲に、中周波SKAは口径15 mのパラボラアンテナ約200基を150 kmの範囲に配置する。第2期は第1期の建設と並行して詳細設計を進め、第1期を拡張する形で、低周波SKAは約50万基のアンテナを300 kmの範囲に、中周波SKAは約2500基のアンテナを3500 kmの範囲に配置した上で観測周波数を約25 GHzまで引き上げる。位相開口合成アンテナの技術も併用される見込。集光力1平方キロメートル程度を目指す。主な科学目標としては、(1)銀河形成期から現在に至るまでの銀河進化の解明、(2)超強重力場での重力理論の検証と天体自体を用いた重力波天文学の開拓、(3)宇宙磁場の解明、(4) ビッグバン以降での第1世代天体の形成を中心とした宇宙進化過程の解明、(5)宇宙での生命現象の探査の5つが掲げられているが、天の川銀河銀河系)の星間物質や電波による位置天文学でも大きな成果を挙げられるのではと期待されている。

2018年04月18日更新

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