天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

渦巻銀河

高

よみ方

うずまきぎんが

英 語

spiral galaxy

説 明

渦巻腕を持つ銀河。渦状銀河ということもある。レンズ状銀河(円盤は持つが渦巻腕は持たない)と合わせて円盤銀河と総称されることがある。
現在の宇宙において最もありふれた銀河のタイプであるが、銀河団のような銀河密度の高い場所には少ない傾向がある。星の集団として見た場合、渦巻銀河は、中心部のバルジ、(渦巻腕を含む)円盤、バルジと円盤を包み込むハローの3つの成分で構成されている。円盤内の星やガスは銀河中心の周りを回転している。バルジから顕著な棒状の構造が伸びているものは棒渦巻銀河と呼ばれているが、多くの渦巻銀河は大なり小なり棒状構造を持つことがわかっている。天の川銀河銀河系)は棒状構造を持つ棒渦巻銀河である。
渦巻銀河の光度と回転速度の間にはタリー-フィッシャー関係というスケーリング則がある。渦巻銀河の円盤にはガスやダストが存在しており、星生成が起きている。ガスとダストおよび、それから生まれたばかりの若い星は円盤の赤道面の薄い層に集中しており、渦巻腕として顕著に見える。ハローには球状星団や希薄なガスに加えてダークマターが広く分布している。他の銀河と同様、渦巻銀河もその質量の大部分はダークマターが担っている。渦巻銀河は、円盤とバルジの明るさの比や渦巻腕の巻き込み度合いなどに基づいて、Sa、 Sb、 Sc などに細分類されている。ハッブル分類銀河も参照。

2018年07月02日更新

関連画像

さんかく座にある渦巻銀河M33。アンドロメダ銀河に次いでわれわれから近い渦巻銀河である。銀河系からの距離は約250万光年。すばる望遠鏡撮影。
http://www.naoj.org/Pressrelease/2009/01/22/fig01_m.jpg