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太陽系

小

よみ方

たいようけい

英 語

solar system

説 明

太陽とその周りを周回する天体で構成されている系で、今から約46憶年前に形成された。8個の惑星(水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星)と、その周囲を回る衛星とリング粒子、さらに小惑星彗星太陽系外縁天体惑星間ダストが含まれる。天体間の空間も太陽系の構成要素で、太陽からのプラズマ粒子である太陽風や惑星間ダストが存在する。以前は冥王星軌道(40天文単位 = 40\,{\rm au})を太陽系の外縁と定義していたことがあるが、太陽系外縁天体の発見により、外縁部は大きく広がっている。太陽風が到達して周囲の星間物質と混じり合うヘリオポーズ(100-200\,{\rm au})までの範囲を、太陽圏またはヘリオスフェアと呼び、ここまでを太陽系とする定義がある。また、数万AUのオールトの雲領域までを、太陽系とする定義もある。
太陽系の姿と広がりを概観するには、2006年に国際天文学連合のチェコ総会で惑星の定義が定められたのを機に、日本学術会議の「太陽系天体の名称などに関する検討小委員会」が製作したパンフレット「新太陽系図2007」が有効である。
パンフレット入手先 http://www.yac-j.or.jp/kyouzai/taiyo/

2019年07月04日更新

関連画像

* 太陽系の外観図。上が木星までの軌道図で、木星軌道と火星軌道の間に多数の小惑星がある。下はその外の軌道図で、海王星軌道の外側には太陽系外縁天体が分布している。薄い三つの楕円形は、彗星の軌道例としてハレー彗星(左上)、エンケ彗星(右下)、テンペル・タットル彗星(左下)の軌道を示したもの。
渡部潤一「太陽系の構造」、シリーズ現代の天文学第9巻、渡部・井田・佐々木編『太陽系と惑星』1.1節 図1.1(日本評論社)
* 太陽と8個の惑星。大きさの比は正しく描かれているが、太陽と惑星の距離の比は正しくないことに注意。
日本学術会議太陽系天体の名称等に関する検討小委員会製作 「新太陽系図2007」より
http://www.yac-j.or.jp/kyouzai/taiyo/

* 太陽系の広がり-1
日本学術会議太陽系天体の名称等に関する検討小委員会製作 「新太陽系図2007」より
* 太陽系の広がり-1
日本学術会議太陽系天体の名称等に関する検討小委員会製作 「新太陽系図2007」より
* 太陽圏の境界であるヘリオポーズ