天文学辞典 | 天文、宇宙、天体に関する用語を3000語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。

太陽向点

 

よみ方

たいようこうてん

英 語

solar apex

説 明

太陽運動の方向。太陽の周りの星々は平均的な動きとして天の川銀河の中心の周りをほぼ円運動している。これを完全な円軌道で近似したとき、その円運動する仮想の天体を局所静止基準(LSR)と呼ぶ。それに対する太陽の運動を太陽運動といい、その方向を太陽向点という。電波天文学では赤道座標系で、\alpha_{\rm \odot}({\rm B1900.0})=18^{\rm h}, \delta_{\rm \odot}({\rm B1900.0})=+30^{\rm \circ} であるとして局所静止基準が定義されており、これをJ2000.0 分点に換算すると、\alpha_{\rm \odot}({\rm J2000.0})=18^{\rm h}03^{\rm m} 50^{\rm s}.280, \delta_{\rm \odot}({\rm J2000.0})=+30^{\rm \circ}00となる。この値は太陽運動の速度と合わせて、天体をLSRから見た速度と太陽中心から見た速度の間の変換に使われる。

2018年04月09日更新

関連画像

太陽向点と局所静止基準
電波天文学で用いられている局所静止基準に対応する太陽向点。実測に基づく太陽向点は、これとは少し異なる方向になる。画像出典:半田利弘「よくわかる宇宙の基本と仕組み」秀和システム