天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

サイドローブ

 

よみ方

さいどろーぶ

英 語

side lobe

説 明

アンテナのビームパターンのうち、主ビームの広がりの外側にできる、同心円状ないし局所的に感度が高まっている部分。主ビームとの境界には明確な定義はないが、通例、中心から離れる方向に対して最初の極小値となる範囲で囲まれた部分の外側をいう。広がった天体や込み入った天体群を観測する場合、主ビームで検出した電波とサイドローブで検出した電波とは区別が付かないので、天体望遠鏡としてはサイドローブの感度レベルが低いことは極めて重要である。サイドローブは、焦点に集まる電磁波が有限の広さの面から得られることに原因があり、0にすることは原理的に不可能である。サイドローブを軽減するには、主鏡面の照射パターンを外縁部に近づくにつれて次第に弱くすることや副鏡とその支柱によるブロッキングを減らしたりなくすことなどが効果的である。なお、可視光や近赤外線ではこのような調整は通常行わず、サイドローブに相当する回折環やスパイダー像と呼ばれる十字型のパターンが星像に発生する。

2018年03月06日更新

関連画像