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半禁制線

 

よみ方

はんきんせいせん

英 語

semi-forbidden line

説 明

量子力学では、エネルギー準位間の遷移には選択律があり、遷移前後での量子数の変化に一定の規則がある。
電気双極子放射で多電子系のスピン-軌道相互作用が厳密にL-S結合に従っていれば、合成スピン量子数は\Delta S=0と変化しないことが要請されるが、現実の多電子原子はL-S結合に厳密には従っていないため、本来禁止されている\Delta S=\pm 1の変化を伴う遷移によるスペクトル線も、密度の低い星間ガスなどから放射される。これを半禁制線と呼ぶ。選択律に従う遷移によって放射される許容線磁気双極子放射電気四重極子放射による遷移によって放射される禁制線との中間的な遷移確率(10^2-10^3\,{\rm s}^{-1})で起こるため、このように呼ばれる。電気双極子放射も参照。

2018年03月23日更新

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