天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

回転遷移

 

よみ方

かいてんせんい

英 語

rotational transition

説 明

分子の回転準位間の遷移のこと。分子の回転のエネルギーは量子力学では量子化され、エネルギー固有値は回転量子数(角運動量の量子数)Jやそれの回転対称軸への射影であるKなどで表される。これらの量子数の値によって異なるエネルギー準位(回転準位)が生じ、その準位間の遷移によってエネルギー差に相当する周波数の電磁波を放射する。回転遷移に由来する電磁波は主として電波領域にある。最も簡単な2原子分子のうち一酸化炭素(CO)のような異核分子においては、電気双極子モーメントの回転によってエネルギー準位と電磁波放射が生じる。水素分子(H_{\rm 2})のような等核分子においても電気四重極子モーメントによる回転遷移によって弱い放射が発生する。電気双極子放射電気四重極子放射も参照。

2018年03月12日更新

関連画像