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反響マッピング

 

よみ方

はんきょうまっぴんぐ

英 語

reverberation mapping

説 明

銀河中心部の広輝線領域の形状等を推定する方法の一つ。活動銀河核の中心核からくる可視連続光の時間変動と、広輝線領域からくる輝線の時間変動との間の時間的なずれを測定して、中心核からの連続光によって電離されて輝く広輝線領域の大きさ(中心核からの距離)や形状を測定する。さらに広輝線領域の速度分散を輝線幅から求めて、大きさの情報と組み合わせることによって、中心にあるブラックホールの質量を推定することができる。

2019年09月19日更新

関連画像

等遅延面の概念。広輝線領域が半径rの薄い球殻形状をしているとする。活動銀河核の中心核は球殻の中心にある。中心核からの可視連続光が変動すると、左端の観測者には等遅延面に沿って可視連続光の変動が移動して見える。図の数値は(r/c)単位で表した等遅延面の位置を示す。観測者の視線上にある広輝線領域の場所は遅延時間0(ゼロ)で変動し、観測者から最も遠い場所は遅延時間2r/cで変動して見える。
Peterson (1993) PASP 105, 247の図を改変して引用。
https://iopscience.iop.org/article/10.1086/133140
薄い球殻状の広輝線領域と任意の等遅延面との交点領域(リング状)は遅延時間τ=(1+cosθ)r/cで与えられる。時間0(ゼロ)で発生した連続光の変動は、左端無限遠にいる観測者にはτだけ遅れてリング状の交点全域の変動として観測される。
Peterson (1993) PASP 105, 247の図を改変して引用。
https://iopscience.iop.org/article/10.1086/133140