天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

レゴリス

高

よみ方

れごりす

英 語

regolith

説 明

水星小惑星のように大気のない固体天体の表面に存在する、衝突で岩石が破砕されて生成されたさまざまなスケールの粒子の堆積層。月面は数cmから数10mの厚さのレゴリス粒子に覆われている。月表面のレゴリス粒子の平均粒径は70μm である。レゴリス粒子が後の衝突で再結合した岩石も、月試料や隕石に発見されていて、さまざまな種類の鉱物の集合体である。小惑星では、天体のサイズが小さくなり、重力が弱くなると、衝突で放出された物質の再集積は少なくなる。また、小さい粒子は荷電して散逸する。結果として、1kmより小さい天体にはレゴリス粒子は存在しないと考えられていた。しかし、はやぶさ探査機による長径500 mの小惑星イトカワの観測では、数cmサイズの小岩片の堆積層が存在すること、持ち帰ったサンプルには1-100μm サイズの微粒子があることが明らかになっている。
火星金星の表面の砂状物質もレゴリスと呼ぶことがある。氷衛星など氷天体の表面にもさまざまなスケールの氷粒子が存在すると考えられており、これをレゴリスと呼ぶことがある。

2018年08月12日更新

関連画像

月面のレゴリス上の足跡(Apollo 11号)