天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

屈折望遠鏡

小

よみ方

くっせつぼうえんきょう

英 語

refractive telescope

説 明

集光素子としてレンズなどの透過型光学素子を使用して作られた望遠鏡のこと。眼視望遠鏡としては、接眼レンズとして凹レンズを用いるガリレオ式望遠鏡と、凸レンズを用いるケプラー式望遠鏡に大別されるが、ガリレオ式望遠鏡はオペラグラスなど一部の用途を除いて現在は用いられることはない。屈折望遠鏡には、レンズの色分散(光の波長による屈折率の違い)によって生じる色収差の問題がある。色収差は、レンズ口径が大きくなり口径比が小さくなるほど深刻になる。このため、大口径になるほど口径比の大きな望遠鏡となり、望遠鏡筒が非常に長くなる。また、直径1mを超える均質で高精度のレンズを製作することは極めて困難である。このような理由から、天体観測用の望遠鏡の主流は反射望遠鏡となっており、特に、口径1mを超える大望遠鏡はほぼすべて反射望遠鏡である。ただし、屈折望遠鏡は望遠鏡筒を密閉するために、鏡筒内の気流による星像乱れが生じない。また、焦点距離が長く大きな倍率が得られる。これらの利点から、屈折望遠鏡は惑星観測や、アマチュアの天体観測などによく用いられている。

2018年04月11日更新

関連画像

京都大学飛騨天文台の65cm屈折望遠鏡
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/general/facilities/65cm/65cm.jpg