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赤方偏移サーベイ

 

よみ方

せきほうへんいさーべい

英 語

redshift survey

説 明

ある天域にある一定の条件を満たす天の川銀河銀河系)外の天体(通常は銀河)をくまなく分光観測してその赤方偏移を測ること。赤方偏移からは距離が求められるので、赤経、赤緯の情報と合わせて天体の3次元座標が得られるほか、見かけ等級と組み合わせると絶対等級もわかる。分光対象を選ぶための最も単純な条件は、見かけ等級がある一定値より明るいというものだが、色や表面輝度などの条件も追加して対象天体をさらに絞り込むこともある。赤方偏移サーベイは、銀河の空間分布や光度関数など、大きなサンプルを必要とする研究に不可欠である。
かつての分光器は1回の観測で1天体しか分光できなかったが、視野内に多数のスリットを配置できるマルチスリット型や、多数の光ファイバーを用いたファイバー型の多天体分光器が発明されると、赤方偏移サーベイ(より一般的に分光サーベイ)の効率は飛躍的に向上した。
代表的な赤方偏移サーベイとしては、宇宙の大規模構造を初めて明瞭に描き出したCfAサーベイ、22万個の銀河の赤方偏移を測った2dFサーベイ、93万個の銀河の赤方偏移を測ったスローンデジタルスカイサーベイなどがある。サーベイ観測も参照。

2019年11月19日更新

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