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赤色巨星

高

よみ方

せきしょくきょせい

英 語

red giant star

説 明

表面温度が低く、光度が高い恒星。中心部で水素が枯渇すると、恒星は中心部の周りでの水素の核融合殻燃焼)で輝くようになる。この段階で恒星は大きく膨張し、表面は低温となり、光度は高くなる。HR図上では右上に位置し、球状星団のHR図ではきれいな系列(赤色巨星分枝)が現れる。光度階級はIIまたはIIIに相当する。質量が特に大きい星(太陽質量の約10倍以上)は赤色超巨星となる。おうし座のアルデバランは代表的な赤色巨星。

2019年09月10日更新

関連画像

*HR図上の巨星の位置。 大脇 直明、磯部 琇三、斎藤 馨児、堀 源一郎著「天文資料集」(東京大学出版会)1989年出版
*中小質量星の主系列段階および赤色巨星への進化経路と主な段階での年齢。AからBまでが中心の中心の水素がヘリウムに変えられて減少してゆく主系列段階の進化。それ以後進化のタイムスケールが短くなる。
斎尾英行「中小質量星の進化」、シリーズ現代の天文学第7巻、野本・定金・佐藤編『恒星』 4章 図4.1 (日本評論社)
軽い星(太陽)のHR図上での進化路。横軸は対数表示の有効温度、縦軸は対数表示の太陽光度で規格化した光度。漸近分枝進化は早期漸近分枝進化と熱パルス漸近分枝進化に分かれる。括弧内の数字はそれぞれの進化段階での経過時間、単位は年。
吉岡一男著『宇宙とその進化』第5章(有本信雄分担執筆、放送大学印刷教材)
球状星団の色-等級図、実線は等時線(等時曲線)。
理科年表オフィシャルサイト徹底解説(丸善、国立天文台)
https://www.rikanenpyo.jp/kaisetsu/tenmon/tenmon_025.html