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赤色巨星分枝

 

よみ方

せきしょくきょせいぶんし

英 語

red giant branch

説 明

HR図において、主系列を離れて進化した中小質量星(赤色巨星)が形成する系列。膨張によって外層の温度が下がり、ガスの不透明度が増すと対流が発生する。水素の殻燃焼で発生したエネルギーが効率よく表面から放射されるため、外層の膨張が止まり、光度が増す。これにより、恒星全体の質量にあまりよらずに赤色巨星はHR図上で系列をつくる。一方、赤色巨星の表面温度は金属量によるため、赤色巨星分枝の位置は金属量によって異なる。

2018年08月17日更新

関連画像

球状星団M15の色-等級図。実線は等時線(等時曲線)。
理科年表オフィシャルサイト徹底解説(丸善出版、国立天文台)
( Salaris et al. 1997, ApJ, 479, 665 より転載)
https://www.rikanenpyo.jp/kaisetsu/tenmon/tenmon_025.html
軽い星(太陽)のHR図上での進化路。横軸は対数表示の有効温度、縦軸は対数表示の太陽光度で規格化した光度。漸近分枝進化は早期漸近分枝進化と熱パルス漸近分枝進化に分かれる。括弧内の数字はそれぞれの進化段階での経過時間、単位は年。
放送大学印刷教材『宇宙とその進化』第5章(有本信雄著)