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準周期的振動

 

よみ方

じゅんしゅうきてきしんどう

英 語

quasi-periodic oscillation

説 明

X線星にみられる擬似周期的なX線強度の時間変化。QPOと呼ばれる。強度変化には周期性があるが不安定であり、パワースペクトルに幅が現れる。低質量X線連星では、5-55 Hz程度の周期をもち、パワースペクトルの幅の広いものと、200-1200 Hz程度の周期で多くの場合二対みられるもの(kHz QPOと呼ばれる)がある。QPOの原因はよくわかっていないが、降着円盤中の物質や中性子星の回転が関係していると考えられる。ブラックホール候補のX線星にもQPOが観測されるが、振動数は15 Hz以下と低い。激変星も参照。

2018年08月17日更新

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GX5-1のエックス線強度変動パワースペクトル。~27Hzに幅を持ったピークが見られる。これがQPOである。QPOの低振動数側に存在する変動成分はLow Frequency Noise(LFN)と呼ばれている。柴崎 徳明著『X線星からの準周期的振動現象(QPO)』日本物理学会誌1990 年 45 巻 4 号 p. 233-240より、説明文も含めて引用。
(原著はM. van der Klis et al. 1985, Nature 316, 225)